文章力を上げたいと思っても、何をどの順番でやればいいのかは意外とはっきりしません。本を読む、たくさん書く、写経する。どれも耳にする方法ですが、効果の出方には差があります。
この記事では、Webライターとして仕事を続けるうえで効果が実感しやすかった方法を、5位から1位までの順に並べました。それぞれ、何のための練習なのかと、明日から試せる具体的な手順をあわせて紹介します。
この記事の内容
文章力の土台は、書く量で決まる部分があります。頭のなかで整った文章が浮かぶことはまれで、たいていは書きながら考えが整理されていくからです。書く回数が少ないと、その整理のプロセスに毎回もたつきます。
おすすめは、時間ではなく分量で決めることです。30分書くという決め方だと、悩んでいる時間も含まれてしまいます。400字と決めれば、書き終えるまでにどれだけ手が止まったかが自分でわかります。
ただし、量だけを積んでも伸び方はゆるやかです。順位を5位にしたのは、あくまで他の方法を支える基礎トレーニングだからです。
読んでいて気持ちよく進む記事を、一文ずつ書き写してみると、読むだけでは気づかなかった工夫が見えてきます。一文の長さ、接続詞の使い方、段落の切り方。どれも意識して選ばれていることがわかります。
全文を写す必要はありません。リード文だけ、あるいは自分が引き込まれた見出しの前後だけで十分です。写したあとに、なぜこの語順なのかを一言メモしておくと、次に自分が書くときに引き出せます。
伝わらない文章の多くは、書き手が誰に向けて書いているかを決めきれていません。相手が決まっていないと、説明する範囲も、使っていい言葉も決められないからです。結果として、誰にとっても少しずつずれた文章になります。
実際に知っている人をひとり思い浮かべて、その人に説明するつもりで書くと、文の粒度が自然にそろいます。前提知識をどこまで書くかで迷ったときも、その人が知っているかどうかで判断できます。
この考え方は記事の冒頭でとくに効きます。ラボの講義アーカイブでは、読者を絞ったリード文の組み立て方を1分のダイジェストで公開していますので、書き出しで手が止まりやすい方はあわせてご覧ください。
書き終えた直後は、自分の文章を読者の目で読めません。頭のなかに書いたときの流れが残っているため、説明が飛んでいても補って読んでしまいます。一晩おいてから読み返すと、同じ原稿でも詰まる場所がはっきりします。
推敲は思いつきでやるより、手順を決めたほうが安定します。一度目は事実関係、二度目は文の長さ、三度目は語尾の重複というように、見る観点を分けて読むと、見落としが減ります。
自分で直せる範囲が広がると、納品後の修正依頼も目に見えて減っていきます。
もっとも効果が早いのは、書いた文章を人に見てもらうことです。自分の癖は自分では見えません。読点の打ち方、主語の省略、説明の順番。指摘されて初めて、毎回同じ場所でつまずいていたと気づきます。
大切なのは、直された結果ではなく、なぜ直したのかを聞くことです。理由がわかれば、次から自分で判断できます。逆に赤字をそのまま反映するだけでは、同じ指摘を何度も受けることになります。
身近に見てくれる人がいない場合は、他の人が添削される様子を見るだけでも学べます。自分では気づかなかった観点が、他人の原稿を通して見えてくるからです。
この悩み、ラボの講義で解消できます
プロ編集者による公開添削会
三浦悠真さん(Webメディア編集長)
受講者の口コミ23件
参加者の原稿にその場で赤を入れながら、直した理由まで解説した回です。要点は1分のダイジェストでご覧いただけます。
添削を受ける前に、自分でどこまで整えられるかも成長に直結します。推敲や自己校正をテーマにした講義のダイジェストも、講義アーカイブにまとめています。
Webライターラボでは毎週、現場で活躍するライター・編集者を招いた講義を開催しています。過去200本以上の講義アーカイブは、入会後すべて見放題。Discordコミュニティでの相談や案件情報も利用できます。
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